NPO次世代のチカラFUKUOKA、TAKINO国際支援チーム、Pay it Fowardと株式会社新生堂薬局とでチームを組み、このコロナ禍で明日を絶たれようとしている子どもたちへの支援のためにスタートしたプロジェクトです。
カンボジアやミャンマーの孤児院の上級生達、OB・OGなどが、各国の伝統的なコットン布を使用して作る「手作りマスク」を、新生堂薬局で販売します。またその利益全てを、現地の孤児院施設の運営(生活・教育支援)に活用してもらいます。
孤児院の子どもたちにとって、「今日」を生きるということは決して当たり前のことではありません。
コロナ禍により、世界経済が劇的に落ち込み、今後もさらなる沈下・停滞が予測されています。
社会情勢悪化のしわ寄せがもっとも向かいやすいのが社会的弱者とされる方々です。
日本の場合は、社会的養護を必要とする子どもたちは、経済不安の中でも社会保障の枠組みの中でその成育と人権が守られています。しかしながら、カンボジアやミャンマーなどではそのようにはいきません。
カンボジアでもミャンマーでも、孤児院施設の運営は、有志からの寄進や支援によって成り立っています。
不況下においては、支援金や支援物資が滞りがちになることは容易に予想できますし、実際すでに国内や世界各国からの支援が滞っている施設が多く出てきています。
このままでは、施設解散によって子どもたちの困窮家庭への強制送還となってしまいますし、最悪のケースとしては、ストリートチルドレンとなることが予想されます。
そこで、そのような子どもたちを支援できることがないかということで、マスクプロジェクトがスタートしました。
カンボジアとミャンマーの孤児院の子どもたちとNPO次世代のチカラFUKUOKAとの絆は、5年以上前から育まれてきたものです。
毎年夏休みには、福岡の親子との現地交流プログラムを企画して、お米や衣類を届けたり、炊き出し昼食会を開いたり、歌やダンスの交流をしたりと、その絆を深めてきました。
しかし、今年(2020年)の夏は、コロナ禍によりその交流が途絶えてしまいました。そして、僅かな支援や寄付さえ滞り、子どもたちの生活環境が凄惨なものになっているとの知らせが何度も届くようになりました。
10/21(水)に行われた開幕セレモニーでは、会場から両国の孤児院と中継で繋ぎました。久しぶりに見る子どもたちの輝く笑顔に、この支援プロジェクトの成功を強く決意したところです。
異国の幼い友人たちのために、私たちの使命は、1日でも早く、少しでも多くの支援を届けることです。
カンボジア・ミャンマーの両国から届いたマスクは、障がい者就労支援施設「未来サポートよつば」で消毒やラッピング作業が行われます。
「未来に繋ぐ スマイルマスク」は、障がい者の皆さんの手によって製品化されることになります。
作業にあたっていただく障がい者の皆さんには、現地とのリモート中継を通して、孤児院の子どもたちがどれほど苦しい生活を送っているのかを知ってもらいました。
「自分たちの仕事が、遠く異国の子どもたちの未来への希望を生み出すんだ」と、気持ちを込めて一つひとつのスマイルマスク製品を丁寧に仕上げてくださっています。
カンボジアの代表的なコットン「クロマー」、ミャンマーの伝統衣装に使われる「ロンジー」のコットン布で作られたマスクをそれぞれ1枚ずつ、2枚セットで販売します。
柄のマスク:カンボジアの「クロマー」で作られました。
無地のマスク:ミャンマーの「ロンジー」で作られました。
【マスクサイズ】
ふつう:約上18cm下14cm高さ9cm
小さめ:約上16cm下12cm高さ8cm
※すべて手作りでの作業となるため同サイズで若干サイズのばらつきある場合がございます。
*撮影のため、一時的にマスクを外しています。
*マスク製品は、日本で消毒作業を行っています。
*マスクの製作作業を実施するのは、15歳以上としています。
カンボジアの人々が古くから愛用する「万能布」クロマーはコットンの手織り布で、衣類やタオル、ハンモック、カバンなど多くの用途で使用されています。色の種類も豊富で、チェックやボーダー柄のものが多く存在します。
ミャンマーの伝統衣装で多くの国民が着用する「巻きスカート」がロンジーです。日常的にコットンのロンジーを着ることが一般的です。
暑季には涼しく、雨季には乾きやすく、東南アジアの気候に適した肌に優しい生地が特徴です。